スマートフォンやパソコンからの「ブルーライト」の影響が気になり、何か対策をしたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
しかし、どのような対策をすれば良いか分からないという方もいるでしょう。
そこで本記事では、ブルーライトと目の関係性について解説します。
目に与える影響やブルーライトを回避する方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ブルーライトとは、その名の通り、光の中にある青色の光のことです。
光には、目に見える光と目に見えない光の2種類があり、目に見える光のことを「可視光線」と呼びます。
私たちは、380 nm〜780nmの波長の光のみを「可視光線」として目で見ることができるのです。
ブルーライトは、波長が380〜500nmの光で、可視光線の中では最も波長が短い光線となっています。
波長が400nmよりも小さいものは紫外線、780nmよりも大きいものは赤外線と呼びます。
紫外線と赤外線はブルーライトとは異なり、目で見ることはできません。
ブルーライトは悪者だと考えている方もいるかもしれませんが、実は私たちの体内時計を整える役割もあります。
視細胞は、ブルーライトの波長と同じ460nmの光にのみ反応するのが特徴です。
私たちは太陽光に含まれているブルーライトを朝に浴びることで、体内時計を整えています。
ブルーライトが目に与える影響を見ていきましょう。
先述した通り、私たちは朝に太陽光から出るブルーライトを浴びることで体内時計を整えています。
しかし、ブルーライトを浴びる時間や量を間違えると、目に悪影響を及ぼすのです。
ブルーライトを多く浴び続けると、目が疲れます。
なぜ、目が疲れるのかというと、ブルーライトが「エネルギーの大きい光」だからです。
光は波長が短ければ短いほど、エネルギーが大きくなります。
例えば、波長が400nmよりも小さい「紫外線」はエネルギーが大きいため、私たちは紫外線を浴び続けると日焼けをするのです。
ブルーライトは、可視光線の中では最も波長が短いため、エネルギーが大きく、それが目の疲れに影響を及ぼします。
また、近年の研究により、ブルーライトが「網膜」や「角膜上皮」などの目の細胞に悪影響を及ぼすことが分かってきました。
本来であれば、角膜上皮は5日〜7日のサイクルで新しい細胞に生まれ変わります。
これをターンオーバーと呼ぶのですが、ブルーライトを多く浴びると、通常のサイクルが乱れ、新陳代謝が遅れてしまう可能性があるのです。
続いて、ブルーライトが心身に与える影響を解説します。
実は、ブルーライトは目だけではなく心身にも影響を及ぼします。
スマートフォンやパソコンのブルーライトを浴びすぎると、頭痛や肩こり、睡眠不足、睡眠リズムの乱れなどを自覚するかもしれません。
そもそも人間は、朝に太陽光から出ているブルーライトを浴びることで、目を覚まします。
つまり、夜にブルーライトを浴びると目が覚めてしまい、寝つきが悪くなるのです。
そのため、夜寝る前にはスマートフォンやパソコンの画面を見ないようにしましょう。
ここからは、ブルーライトを回避する方法を解説します。
ブルーライトカットメガネやディスプレイカバーを使用するのも、一つの方法です。
インターネットや店頭で購入できるため、使用用途に合わせてブルーライトカットのアイテムを選んでみてください。
ブルーライトによる目の疲れや心身の負担を軽減するために、部屋の明るさや画面の輝度を調整してみましょう。
スマートフォンやパソコンを利用する際は、できるだけ部屋を明るくして、画面の明るさは抑えます。
また、「間接照明」や「眩しさ防止の照明器具」などを活用し、光による眩しさを軽減するのも良いでしょう。
ブルーライトによる影響で、目の疲れを感じた場合は目薬を使ってみましょう。
薬剤師などに症状を話し、有効成分が配合されている目薬を選んでください。
ただし、目の疲れを軽減させようと目薬を多用するのは控えましょう。
理由は、涙の栄養分まで流してしまうからです。
目が疲れていると目薬を多用したくなりますが、説明書をよく読み、用法用量を守って安全に使用してください。
スマートフォンやパソコンなどのデジタルデバイスの使用時間を短くするのも、一つの方法です。
「暇だからスマートフォンを見る」「なんとなくパソコンを開く」という習慣を辞め、「必要な時のみ使用する」「用事が済んだら見ないようにする」など使い方を工夫しましょう。
もし寝る前にスマートフォンを見る癖がある方は、まずその習慣から変えてみてください。
ブルーライトによる目の疲れを緩和させるために、スマートフォンやパソコンの連続使用を控えましょう。
スマートフォンやパソコンを1時間使用したら、デバイスから目を離し、少し遠くを見るようにしてください。
また、少しの間目を閉じて、目を休ませてあげるのも効果的です。
他にも、疲れ目に効く「目のツボマッサージ」をして、目の周辺の血行を促すのも良いでしょう。
ここではブルーライトと目の関係性やブルーライトの回避方法を解説しました。
ブルーライトを回避する方法は、以下の通りです。
スマートフォンやパソコンをよく使っている方は、目の周りをマッサージして血行を促すのがおすすめです。
2025.2.27