顔の中で最も印象の強いパーツの一つが目です。
目元次第でその人の第一印象が大きく変わると言っても過言ではありません。
まぶたがくすんでいると、疲れている印象を与えたり、アイメイクが綺麗にのらなかったりする可能性があります。
くすみ予防や対策をしっかり行うことで、周りに与える印象も変わり、自分にさらに自信が持てるようになるでしょう。
この記事では、まぶたのくすみの原因や対策法、予防法について解説します。
まぶたがくすんでしまうのには大きく3つの原因があります。
まぶたは体の中でも最も皮膚が薄く、脂肪も非常に少ないのが特徴です。
つまり、細い血管がたくさん通っており、血の巡りが滞って血色が悪くなると、すぐに影響が出てしまう部位でもあります。
そして血流が悪くなると血中酸素の量が減り、平常時は目立たないメラニン色素などが目立って、くすみにつながります。
特に最近はスマートフォン等の普及で画面を凝視する時間が増えたことにより、目の周りの血流が滞っている人が多い傾向にあります。
まぶたのくすみとともに疲れ目にお悩みの方は特に、目の周りの血行を意識する必要があるでしょう。
乾燥は、肌がくすんで見える大きな原因の一つです。
水分が不足すると、肌のキメが失われ、光を反射しにくくなり、肌から輝きが感じられず、くすんだ印象に見られてしまいます。
特にまぶたは皮膚が薄いことから、軽度の乾燥でもすぐ影響が出てしまうため入念なケアが必要です。
色素沈着とは、摩擦による皮膚への刺激や紫外線により、メラノサイトと呼ばれる特殊な細胞がメラニン色素を大量に作り出すことで、皮膚が黒っぽくなる現象のことです。
メラニン色素が沈着した部分は、光を反射しにくくなり、結果的に肌がくすんで見えてしまいます。
まぶたは日頃から日光を浴びやすく、アイメイクや目を擦るといった摩擦や刺激にさらされやすいため、色素沈着が起こりやすい部位なのです。
参考:色素沈着について
ではまぶたがくすんでしまった場合どうすれば良いのでしょうか?
次にまぶたのくすみを解消させる方法について解説します。
目の周りの血行をよくするために、簡単なエクササイズやツボ押しが効果的です。
以上のエクササイズを音楽やアロマの香りとともに行うことで、リラックス効果も増すでしょう。
継続することで眼精疲労の改善にもつながり、体全体の健康に つながることも期待できます。
ステップ1と同様に指で5秒かけて「押す→離す」を5回ほど繰り返しましょう。
目の周りの血流を促すために、マッサージを取り入れるのもおすすめです。
この時注意したいのが、力を入れすぎないことと、長い時間やりすぎないことです。
力を入れすぎると肌への刺激となり、逆効果となってしまいます。
また、長時間行うことも肌への余計な刺激につながるため、1回3~5分程度を目安に行いましょう。
目の周りの血行を促すために、蒸しタオルで温めるのも効果的です。
濡らしたタオルを500Wで40秒から1分半ほど温め、適温にしたものを使用します。
眼精疲労へアプローチをする整体でも蒸しタオルを使用した方法が取り入れられているほど、効果が期待できる血行促進法です。
メイクを落とす際、強く擦ったり、肌に合わないケア用品を使っていませんか。
メイクを落とさないと、くすみにつながる色素沈着に直結しますが、クレンジングのやり方を誤ると逆効果になります。
クレンジング用品はなるべく肌に低刺激で、保湿力の高いアイテムを選ぶようにしましょう。
くすみそのものをケアしてくれるアイテムを使用するのもおすすめです。
くすみには、ビタミンC誘導体、トラネキサム酸、アルブチンなどの成分が効果的と言われています。
これらのくすみに効く美容成分が含まれているアイテムを日々に取り入れることで、くすみの解消につながるかもしれません。
ここまでは、まぶたのくすみを軽減させる方法を中心に紹介しましたが、くすみができないように予防することも非常に大切です。
紫外線を浴びることで生成されるメラニン色素は、色素沈着の大きな原因になります。
日頃から、外に出る際は日焼け止めや日傘など紫外線を直接浴びない対策を取るようにしましょう。
また、紫外線対策のため、常にSPF50など強い日焼け止めを使用している方はいませんか。
値が高いほど、紫外線を予防する効果は期待できますが、その分肌への刺激も強くなります。
そのため、日焼け止めを選ぶ際は、ただSPFとPA値が高いものを選ぶのではなく、外に出ている時間など、個人のライフスタイルに合わせて適切なものを選ぶことが大切です。
メイク落ちが気になる方は2~3時間ごとに塗り直すと良いでしょう。
就寝直前までスマホをつい見てしまう習慣はありませんか。
一見くすみには関係ないように思われるかもしれませんが、実はブルーライトは角膜や水晶体に届く光の中で最も紫外線に近いエネルギーを持つ光です。
ブルーライトを浴び続けると肌の深くまで浸透し色素沈着につながるという研究結果も報告されています。
さらに、ブルーライトを就寝直前まで浴びると睡眠の質が悪くなり、肌に不調が出やすいです。
くすみの予防には1日のデジタル機器に触れる時間を制限する、就寝の数時間前からスマホを見ないようにする、などの生活習慣の見直しという対策が効果的と言えます。
肌が乾燥し、キメが失われると、肌がくすんで見える大きな原因になります。
クレンジングや洗顔後は肌が非常に水分を失いやすい状態になっているため、すぐに化粧水や乳液で保湿することが大切です。
保湿することで肌が光を反射しやすくなり、皮膚の深層部にあるメラニン色素が目立たなくなります。
最近は年代ごとの肌のお悩みにアプローチするスキンケアアイテムや、くすみに効果的な成分を配合した化粧品が登場しているので、ご自身の肌質に合わせて選んでみましょう。
摩擦による肌への刺激は、色素沈着につながります。
まぶたは特に薄い皮膚で、体の中でも最も刺激に弱い部位なので、「日頃から擦らない」「スキンケアの時に強く触らない」といった意識が大切です。
またクレンジングの際は「メイク落としを含ませたコットンで優しく拭き取る」「洗顔の際は洗顔フォームをしっかり泡立ててなるべく手で顔を擦らないようにする」といった対策が効果的でしょう。
予防や対策を行っても、完全にくすみが消えないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな時はコンシーラーやアイシャドウのやり方を工夫することで、まぶたのくすみを目立たなくさせることが可能です。
コンシーラーはくすみ予防のため、UV対策仕様のものがおすすめです。
目の周りの場所に応じて何色かコンシーラーを使い分けることで、目の周りの印象を明るくすることができます。
皮膚が痩せて影が生まれやすいアイホールには、自分の肌より1トーン明るい色を使用します。
目尻は茶色くなりやすいため黄色系のコンシーラーがおすすめです。
最後に最も濃いくすみが出がちな目の下には、くすみを消す効果の強いオレンジ系を用いましょう。
赤や黄色系のアイシャドウはくすみを助長するため、くすみを消すアイメイクをしたい方は、オレンジ系のアイシャドウがおすすめです。
塗り方
目元は顔の印象を大きく左右するため、まぶたがくすんで見えると自分の外見にもメンタルにも大きな影響を与えるなどデメリットがあります。
まぶたのくすみは、実年齢より老けて見られる原因の一つです。
実際の調査で「他人の印象を判断する顔のパーツ」として、約60%の人が「目や瞳」と答えるほど目の印象により、他者に与える影響は大きく左右されます。
まぶたのくすみにより実年齢より上の印象を相手に与えてしまうのは悲しいですよね。
そのため、日頃のまぶたのケアや適切なアイメイクでくすみを目立たなくさせることが大切です。
まぶたがくすんでいると、メイクをのせる前から暗い状態のため、うまくアイシャドウが発色しない原因になります。
以上より、日頃から美白効果のあるクリームでのケアや、色素沈着を予防する対策が重要です。
まぶたのくすみにより、顔全体が元気のない印象になると、鏡を見るたびに外見に対する自信が持てなくなる可能性があります。
日頃からケアを怠らず、くすみがだんだん解消されれば顔全体の印象が明るくなり、比例して自己肯定感も高められるでしょう。
まぶたのくすみは、紫外線や皮膚への刺激による色素沈着や、乾燥、血行不良などにより起こります。
まぶたがくすんでいると元気のない印象を与えやすいため、保湿や紫外線対策、生活習慣の見直しなどにより、くすみを予防・対策することが重要です。
適切なアイメイクを施すことにより、くすみを目立たなくさせることもできます。
今回紹介したくすみへの対処法を使って、若々しく健康的な肌を維持しましょう。
2024.7.24