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眼精疲労(目の疲れ・痛み)の症状とは?セルフチェックの方法や対処法について

「なんだか目がしょぼしょぼする」

「周囲の物がかすんで見える」

という方は、もしかしたら眼精疲労かもしれません。

近年、パソコンやスマートフォンなどを使用する機会が増え、眼精疲労に悩んでいる方が多くなっています。

そこで、本記事では眼精疲労の症状や原因、対処法、5分でできる眼精疲労のセルフチェック方法などご紹介します。

眼精疲労とは

眼精疲労とは

眼精疲労とは、簡単に言うと「一日経っても改善しない目の疲れ」を指します。

目の痛みや充血、視界のかすみ・ぼやけ、まぶしさなどを感じる場合は、眼精疲労かもしれません。

とはいえ、眼精疲労は明確な定義づけがされているわけではないため、「疲れ目」と混同されることもあります。

しかし、眼精疲労になると頭痛や肩こり、吐き気といった体の症状が出やすく、放置するのは厳禁です。

目に疲れを感じたら、体に不調が出る前になるべく早く眼科を受診しましょう。

眼精疲労のセルフチェック

眼精疲労のセルフチェック

ここからは、眼精疲労のセルフチェック方法をお伝えします。

次の項目の中に当てはまる症状はないか、自分で確認してみましょう。

  • 目がよく乾く
  • まぶたを押すと痛い
  • 目の奥が痛い
  • 目の奥が熱い
  • 目がかすむ
  • 目の疲れを感じる
  • 目薬をよく使う
  • まぶたがけいれんする
  • よく涙が出る
  • 以前よりものが見えにくくなった
  • 目が充血する
  • 小さい文字が見にくい
  • よく頭痛がある
  • メガネやコンタクトレンズの度数を数年変えていない
  • 1日にパソコンを5時間以上使う

複数当てはまる場合は、眼精疲労の予備軍かもしれません。

ただし、これはセルフチェックのため、あくまでも目安として考えておきましょう。

眼精疲労の症状

眼精疲労の症状

眼精疲労には、主に「目の症状」と「体の症状」の2つがあります。

それぞれ、どのような症状なのか見ていきましょう。

目の症状

目の症状は、以下の通りです。

  • 目がしょぼしょぼとする
  • まぶたが重い
  • 目の奥が痛む
  • 目がかすんだりぼやけたりする
  • 視点を移動するとすぐにピントがあわない
  • 目が赤く充血する
  • 目がよく乾く
  • まぶしさを感じる

上記の症状が一晩経っても改善しない場合は、眼精疲労の可能性が高いでしょう。

体の症状

次に、体の症状です。

  • 肩こり、首こりがある
  • 頭痛がする
  • だるさを感じる
  • めまいがある
  • 吐き気がする
  • イライラする

眼精疲労になると、目の症状だけではなく全身症状として現れることがあります。

眼精疲労の原因

眼精疲労の原因

続いて、眼精疲労の原因を解説します。

  • 目の病気
  • 体の病気
  • 生活習慣
  • 精神的ストレス

自分に当てはまっているものはないか、1つずつ確認していきましょう。

目の病気

眼精疲労の原因になりやすい目の病気には、以下のようなものがあります。

目の病気特徴
ドライアイ・涙の分泌量減少や涙の成分バランスの異常によって目の表面が乾燥し、不快感や視力障害を引き起こす
・目の疲れが蓄積しやすくなり、眼精疲労の一因となる
・眼精疲労の約6割にドライアイが見られる
白内障・目のレンズである水晶体が濁り、視力が低下する
・レンズが濁ることで視界のぼやけやかすみなどの症状が現れたり、まぶしさを強く感じやすくなったりする
・白内障による見づらさが原因で、眼精疲労を引き起こすことがある
緑内障・視神経が損傷し、視野が狭くなる病気
・眼圧の上昇による頭痛などが眼精疲労に繋がることがある
・日本人の中途失明原因1位
眼瞼下垂・まぶたが下がり、視野が狭まる病気
・目を無意識に見開こうとする負荷がかかり、眼精疲労を引き起こすことがある
屈折異常・斜視・屈折異常(近視、遠視、乱視)や斜視は、ピント合わせに必要な調節力に負担をかけ、眼精疲労を引き起こす
・合わないメガネやコンタクトレンズでも、眼精疲労のリスクがある
老眼・加齢により水晶体の調節力が低下し、近くの物が見づらくなる状態
・近くにピントを合わせづらくなるため、手元の細かい作業をすると眼精疲労を起こしやすくなる

上記の病気を持っている方は、眼精疲労になるリスクがあるため、定期的に眼科を受診するのをおすすめします。

体の病気

続いて、眼精疲労になりやすい体の病気をお伝えします。

体の病気特徴
副鼻腔炎・副鼻腔炎は、顔面の副鼻腔に炎症が起こる状態
・副鼻腔炎による炎症が目の周囲に圧迫感や痛みを引き起こすことがある
・副鼻腔は目の近くにあるため、炎症が目に影響を及ぼし、眼精疲労を引き起こすことがある
感染症・インフルエンザや風邪などの感染症は全身に影響を及ぼすことがある
・体の免疫反応によって引き起こされるウイルス性の炎症が目にも影響を与える可能性がある
・感染症により、目の疲れやかすみなどの症状が現れ、眼精疲労を感じやすくなる
虫歯・歯や顎の痛みを引き起こし、その痛みが頭痛や顔面の痛みにつながることがある
・虫歯による痛みがストレスを引き起こし、それが目の疲れに影響を与える可能性がある
・虫歯が原因で発生する副鼻腔炎が眼精疲労を引き起こすこともある
更年期障害・更年期にはドライアイが起こりやすくなり、これが眼精疲労の原因となる

上記の病気は、眼精疲労を引き起こす可能性があるため、適切な治療と休息が重要です。

もし、症状が改善しない場合は、専門の医療機関での診断と治療を受けましょう。

生活習慣

パソコンやスマートフォンなどの使用時間が増えると、目に負担がかかり眼精疲労の原因となります。

また、エアコンの風が直接当たるような環境にいると、ドライアイを引き起こし、眼精疲労になるリスクが上昇するでしょう。

精神的ストレス

精神的ストレスを感じると、目の周囲や全身の筋肉がこわばり、血流が悪化します。

血流悪化により、眼精疲労を引き起こすリスクが上がるかもしれません。

眼精疲労の対処法

眼精疲労の対処法

眼精疲労の対処法を解説します。

  • 眼科を受診する
  • 生活習慣の改善
  • ツボ押しマッサージ
  • 眼球運動
  • 目を温める

上記の対処法を、ぜひ今日から取り入れてみましょう。

眼科を受診する

「目の調子がおかしいな」と感じたら、なるべく早く眼科を受診しましょう。

眼精疲労は、単なる目の疲れではなく、眼科疾患や全身疾患の症状の一部として現れているかもしれません。

深刻な病気の早期発見のためにも、定期的な眼科受診は重要です。

また、眼科受診時には、メガネやコンタクトレンズの度数が合っているか確認しましょう。

万が一、合っていない場合には、適切な度数のメガネやコンタクトレンズに変更してください。

生活習慣の改善

こまめな休憩や意識してまばたきを増やすなど、生活習慣を改善しましょう。

現代は、パソコンを使用する方が多いため、眼精疲労を予防する正しいパソコンの使い方をお伝えします。

パソコンと顔を50~70cm離す

パソコンと顔を50〜70cm離すと、目の疲労を抑えられます。

この距離は、手をまっすぐ前に伸ばした時と同じ距離です。

パソコンを使用する際は、適度な距離感を保って作業しましょう。

1時間ごとに10分休憩する

パソコンを1時間使用したら、10分ほど目を休めてください。

こうすることで、目の疲労感を軽減できます。

モニターの明るさを調整する

モニターは、明る過ぎても暗過ぎてもいけません。

まぶしさを感じない丁度いい明るさを保って、作業するのを心がけましょう。

もし、窓から光が入りまぶしい場合には、ブラインドの利用も効果的です。

ツボ押しマッサージ

眼精疲労にはツボ押しが有効だと言われています。

眼精疲労に効果的なツボは、以下の通りです。

ツボの種類特徴
睛明(せいめい)・目頭と鼻の付け根の間にあるツボ
・親指と人差し指で左右のツボを同時に押すのが効果的
太陽(たいよう)・こめかみにあるツボ
・目の奥の痛みや充血、乾き目などに効果的
承泣(しょうきゅう)・黒目の真下にあるツボ
・このツボは眼球のすぐ近くにあるため、眼球を押さないように注意する
攅竹(さんちく)・眉頭の少し下にあるツボ
・頭痛や鼻づまりにも効果的
天柱(てんちゅう)・後頭部の髪の生え際にあるツボ
・両手の親指の腹を当て、そのまま頭を後ろに倒すと刺激できる
合谷(ごうこく)・親指と人差し指の骨が交わるところから、やや人差し指寄りにあるへこんだ場所にあるツボ
・眼精疲労や生理痛、頭痛などに効く「万能のツボ」と言われている

眼球運動

眼球運動をすると、眼精疲労が軽減すると言われています。

目を見開いて、上下左右にゆっくり眼球を動かします。

1日に2回、午前と午後に行うと、眼精疲労を軽減できるでしょう。

目を温める

目を温めることも、眼精疲労に効果的です。

ホットタオルを当てたり、シャワーを数分間当てたりすると目の疲れが和らぎます。

まとめ

本記事では、眼精疲労の症状や原因、対処法を紹介しました。

眼精疲労の症状は、人それぞれです。

そのため、少しでも目に異変を感じたら眼科を受診することをおすすめします。

また、生活習慣の改善やツボ押し、眼球運動、目を温めることは今日からできるため、ぜひ取り入れてみてください。

2024.8.1

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