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COLUMN

ブルーベリーは目にいいって本当?目にいい食べ物とは?

「最近、視力が落ちた」

「目が疲れやすい」

という悩みはありませんか?

パソコンやスマホを長時間使う現代人は日々、目を酷使しています。

一生をともにする目を守るためには、日頃のケアが大切です。

そこで目にいい食べ物として真っ先に思い浮かぶのが、ブルーベリーではないでしょうか。

この記事では、目の健康を気づかう方に向けて、主に次のことを解説します。

  • ブルーベリーが目にいい理由
  • 「アントシアニン」がもたらす効果
  • 「アントシアニン」を含む食材

目にいい食材をとりいれて、「老化・病気知らずの眼」を目指しましょう。

「ブルーベリーが目にいい」は本当?

ブルーベリーに含まれる色素やビタミン類は、目にいい作用があります。

ブルーベリーの濃い青紫は、「アントシアニン」という色素によるものです。

アントシアニンは、ポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用を持っています。

また、血流を促進し、目の筋肉の緊張をほぐす効果や、視力低下・白内障・緑内障の予防効果があります。

眼の構造はカメラと似ていて、 レンズの役割を果たす「水晶体」やフィルムの役割を担う「網膜」を使って、外の像を映しています。

網膜に映し出された像を、電気信号に変えて脳に送ることで、物を見ることができるのです。

映像を電気信号に変換するとき、 網膜にある「ロドプシン」という物質が分解されます。

電気信号を脳に送り続けるためには、分解されたロドプシンの再合成が必要です。

ロドプシンの再合成が遅れると、視界がぼやけたり、かすんだりという現象が起こります。

ブルーベリーに含まれるアントシアニンは、このロドプシンの再合成を助ける働きがあるので、「目にいい」と言われているのです。

実の部分までしっかり青紫色のブルーベリーは、他の食材よりもアントシアニンを多く含むのが特徴です。

また、ブルーベリーには、目の粘膜を保護したり、網膜を丈夫にしたりしてくれるビタミンAも豊富に含まれています。

目を乾燥から守ったり、薄暗い場所に目がなれたりする効果も期待できるのが、ビタミンAです。

「ブルーベリーが目にいい」と言われ始めたのはいつ?

「ブルーベリーが目にいい」と言われ始めたのは、第二次世界大戦中です。

イギリス空軍に、ブルーベリージャムを頻繁に食べていたパイロットがいました。

このパイロットが、 夜間や明け方の飛行の際、薄暗い中でも視界がはっきりしていると発言したのがきっかけです。

この話から、「ブルーベリーと視機能の関係」に関する研究が、進められることになりました。

結果、ブルーベリーの色素であるアントシアニンが、目にいい効果をもたらすことがわかったのです。

また、日本でのブルーベリーブームは、2003年にテレビで取り上げられたのがきっかけです。

民放やNHKの番組内で取り上げられ、効果が広く知れ渡りました。

天然色素「アントシアニン」の効果って?

人が物を見るときに重要な役割を果たすのが、「ロドプシン」という物質です。

ブルーベリーに含まれる「アントシアニン」には、この物質の合成を促進する働きがあります。

ここでは、アントシアニンが目にもたらす2つの効果を紹介します。

視力低下の予防

「アントシアニン」には、視力低下の予防効果があります。

そもそも目は、レンズの役割を担う「水晶体」、レンズの厚さを調整する「毛様体筋」を使ってピントを合わせています。

ピントを合わせて映し出した像は、フィルムの役割を果たす「網膜」で電気信号に変えられて、脳に送られる仕組みです。

映像を電気信号に変換するときに、目の網膜にある「ロドプシン」という物質が分解されます。

新たな映像を脳に送るためには、ロドプシンの再合成が必要ですが、 目を長時間使うと合成が間に合わないことがあります。

このときに起こるのが、視界がかすむ・ぼやけるなどの現象です。

アントシアニンには、ロドプシンの再合成を助ける効果があるので、視力低下の防止につながります。

白内障・緑内障の予防

「アントシアニン」には、白内障や緑内障の予防効果も期待できます。

白内障は、レンズの役割を果たす「水晶体」が白く濁り、 視界が曇ったようになる病気です。

白く濁る原因は、水晶体の主要成分であるタンパク質が、 紫外線などによって酸化ダメージを受けるためです。

また、緑内障は、視神経が傷つき、視界の一部が欠けたり狭くなったりする病気です。

目の中の圧力「眼圧」が高かったり、食生活の乱れ・喫煙・ストレスによる「酸化ストレス」があったりすると、視神経が傷つくと言われています。

アントシアニンの抗酸化作用は、白内障や緑内障の原因となる、酸化ダメージやストレスを防いでくれるものです。

そのため、白内障・緑内障の予防効果も期待できるのです。

アントシアニンを含む食材

ブルーベリーの他にも、アントシアニンを含む食材があります。

例えば、ナス・赤かぶなどの野菜や、ベリー類・ぶどうなどの果物です。

色の濃い赤や青紫色の果物・野菜が、主にアントシアニンを含んでいます。

アントシアニンを含む食材

ここでは、アントシアニンを特に多く含む食材を2つ紹介します。

カシス

カシス

アントシアニンを多く含む食材の1つ目は、カシスです。

「カシスオレンジ」などのカクテルに使われるリキュールや、ジュース・ジャムなどで知っている方も、多いのではないでしょうか。

カシスに含まれるアントシアニンには、 目のピントを調整する「毛様体筋」の緊張を和らげる作用があるのが特徴です。

スマホを見る機会が多い場合、顔の近くで小さな文字を長時間見ているため、毛様体筋を酷使しています。

使いすぎると、筋肉が強張るので、一時的にピントが合わず老眼のような状態になります。

これが、「スマホ老眼」の症状です。

カシスに含まれるアントシアニンには、疲れ目の改善に加えて、スマホ老眼の予防効果も期待できます。

【合わせて読みたい記事】

スマホ老眼とは?若い時から気を付けておきたい老眼の対策方法

ビルベリー

ビルベリー

ビルベリーはブルーベリーの一種で、アントシアニンが豊富に含まれている食材です。

北欧でとれる野生種で、酸味が強いのが特徴。

通常のブルーベリーの、約5倍のアントシアニンを含む種類もあります。

ビルベリーがアントシアニンを豊富に含む理由は、原産地である北欧の気候によるものです。

北欧の夏は、太陽が沈まない「白夜」という現象が起こります。

白夜では、地上で育つビルベリーは、1日中太陽の光を浴び続けることになります。

アントシアニンは、紫外線から実を守るためにつくり出されるものです。

太陽に当たる時間が長いほど、生成される量が多くなります。

そのため、より日照時間が長い場所で育つビルベリーは、多くのアントシアニンを含んでいるのです。

最近では、サプリメントにも多く採用されています。

黄色の天然色素「ルテイン」も目にいい?

「アントシアニン」と並んで、目にいいと注目されているのが「ルテイン」です。

ルテインは、ブロッコリー・レタス・ほうれん草など、緑黄色野菜に多く含まれる天然色素です。

黄色の天然色素「ルテイン」も目にいい?

目の老化の原因の1つに、日光の紫外線や、スマホ・パソコンのブルーライトを浴びることで起きる「酸化」があります。

アントシアニンと同じく、強力な抗酸化作用を持つルテインは、紫外線やブルーライトから目を守る効果が期待できます。

ルテインは、目・皮膚・乳房・大腸など、もともと人の身体に存在している成分です。

中でも、目の水晶体や、網膜の中心部にある「黄斑部」を守っています。

加齢とともに減っていくので、意識的に補うことが必要です。

目にいい食材をとりいれて、目の健康を維持しよう!

きれいな景色や読書など、人生を楽しむためには、目の健康が欠かせません。

ところが、私たち現代人は、長時間にわたるスマホやパソコンの使用で、目を酷使しています。

目を使い続けて、ケアしなければ、視力の低下や目の病気を引き起こすのも時間の問題です。

そんなときは、目にいい「アントシアニン」や「ルテイン」を含んだ食材を摂取するようにしてください。

目の健康維持のために、日々の食生活に是非とりいれてみてください!

2021.11.15

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