老眼が始まる年代は40~50代が9割近くを占めているそうです。
お客様のカウンセリングでは、満員電車の中で、顔にスマホを近づけた状態で文字にピントが合わなくなった事象や、疲れ目が治らないな、と思っていたときに、近くにあった老眼鏡を手に取ったところ、見えにくかった手元がはっきり見えた事象など、今まで見えていたものが急に見えなくなり、「これが老眼なのかぁ~!」と自覚したというお声をよく耳にします。
老眼とは、加齢による老化でこの水晶体が硬くなってしまうことや毛様体筋が弱ってしまうことにより、水晶体を膨らませづらくなった状態をいいます。
具体的には、① 水晶体の機能が低下すること、② ピント調節筋(毛様体筋)が衰えることです。
① 水晶体の機能の低下。水晶体は厚みを変えることでピントを調節しています。近くを見る時は水晶体を厚くし、遠くを見る時は水晶体を薄くします。水晶体は主にたんぱく質でできていて、プルプルした弾力性が失われ、厚みを出すことができなくなると、近くのものにピントが合いにくくなります。
② ピント調節筋(毛様体筋)=ピント調節に欠かせない筋肉の衰え。近くのものにピントを合わせるためには、この筋肉に力を入れる必要があります。老化とともに筋肉が衰え、力が入りにくくなり、近くのものにピントが合いにくくなるのです。
水晶体を薄くするとき(遠くを見るとき)は毛様体筋をゆるめるだけでいいので、遠くを見るよりも近場の作業の方が眼が疲れるというわけです。
毛様体筋を休めるために、遠くを見るのが一番楽だということですね。
老眼を予防するには症状がでる前に対策をしておくことが大切です。毛様体筋もトレーニングによって機能を改善できます。
目周りも老化とともに血流が悪くなり、栄養成分や酸素を届ける力が低下していきます。血管は、栄養成分を届ける大事な器官なので、目を休めたり、温めたり、マッサージしたりして、疲れを溜めずに血流をスムーズにしておきましょう。
2021.1.10