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その肩こり実は目の疲れが原因かも?目からくる肩こりの特徴や和らげる方法とは

肩こりとは?目の疲れ・眼精疲労との関係

肩こりとは、首や肩回り、背中にかけての筋肉がこわばり、だるさや重さを感じたり、痛みを伴う症状のことを指します。

肩こりが原因で起こる症状には以下があります。

  • 頭痛
  • 吐き気
  • めまい
  • 眼精疲労
  • 倦怠感
  • 腕・手のしびれ

肩こりと同時にこのような症状が出る方も少なくありません。

慢性的な肩こりに悩んでいる人も多く、湿布を貼るなどの対処をしても、痛みが引かないケースもあります。

目の疲れからくる肩こりの特徴

肩こりの原因

肩こりは、肩回りの筋肉が緊張状態になって、血行不良に陥ると起こりやすくなります。

頭の重さは5~7kgあり、重い頭を支えているのが首と肩です。

欧米人と比べて日本人は頭の大きさの割に首から肩にかけての骨格がきゃしゃで筋肉量も少ないです。

そのため、日本人は体形的に肩こりになりやすいと言えるでしょう。

肩こりになる原因は、

  • 長時間同じ姿勢でいる
  • 筋肉疲労
  • 運動不足
  • ストレス
  • 高血圧

などによることもありますが、目の疲れ・眼精疲労によって肩こりが引き起こされることもあります。

目から入った情報は、末しょう神経を通って脳に伝達されます。

末しょう神経の多くは目の奥や肩周りに集中しているため、目が疲れている状況や、眼精疲労になると肩回りの筋肉が緊張状態になることが多いのです。

こんな人は肩こりになりやすい

特に次の人は疲れ目になりやすい傾向があります。

  • 仕事でパソコンを使っている人
  • スマートフォンやゲーム機をよく使用する人
  • コンタクトレンズを付けている人

スマートフォンが普及した昨今において、パソコンやスマホを一度も見ない日はほぼないでしょう。

いつも何気なくしている行動が、目を酷使しています。

パソコンを見ているときは瞬きの回数が減りやすく、眼球が乾燥してピント合いづらくなり、疲れ目になることがあります。

また、パソコン操作しているときには同じ体勢で、肩を少しすぼめた体勢や猫背になることがあるので、肩回りの筋肉が緊張状態になりやすくなります。

さらに、スマートフォンやゲーム機、パソコンなどから発せられている「ブルーライト」が原因になっていることもあります。

ブルーライトは波長が短い光なので散乱しやすく、ぼやけて見えてしまうため、瞳は何度も水晶体を動かしてピントを合わせなければいけません。

つまり、ブルーライトを多く浴びることは、通常よりも目に与える負担が大きくなってしまうのです。

またコンタクトレンズを付けている人も、目が乾燥しやすく疲れやすい傾向にあります。

ブルーライトを発する機械とは?その影響や対策法について >

目の疲れからくる肩こりの特徴

目の疲れからくる肩こりにはいくつかの特徴があります。

肩こりの症状と一緒に、下記の症状が出ている場合は、目の疲れが原因で引き起こされている可能性があります。

自分に当てはまるものが無いかチェックしてみてください。

  • 目の奥が熱い、痛いなどの症状がある
  • こめかみの部分を押すと痛みを感じる
  • 頭が重い気がする
  • 頭痛の症状がある
  • 目がチカチカする
  • 視界がぼやける時がある
  • ピントが合いにくくなる
  • 腰痛も出てきている

目が疲れている場合、目の奥が熱く感じたり、痛みを生じたりすることがあります。

また、こめかみの部分には目の神経が複数あるので、押してみることで目の疲れを確認することができます。

肩こりと一緒に目の周辺や眼球の疲れが確認できたら、目の疲れからくる肩こりである可能性が高いです。

目の疲れからくる肩こりの特徴

肩こりを和らげる方法

肩こりの大きな原因は、肩回りの筋肉の緊張です。

筋肉をほぐすことで、肩こりを和らげることができます。

目からくる肩こりでも、肩回りの筋肉をほぐしてあげることは良いことですが、根本的なところから改善を目指すには、目の疲れや眼精疲労なども和らげることが大切です。

肩こりを和らげる5つの方法をご紹介します。

(1)ストレッチを取り入れる

疲れ目によって肩回りの筋肉が緊張状態になっていることがあるので、ストレッチをしてほぐしてあげると良いでしょう。

同じ姿勢で長時間いることが多い起床後や、仕事や授業などでパソコンをしている時は、1時間に1回程度ストレッチをしてほぐすことが大切です。

お風呂上りは身体が温まって血流がよくなっているため、ストレッチを行うなどするとより効果的です。

朝のストレッチ方法

寝ている間は同じ姿勢でいることが多いため、筋肉がこわばって硬くなっています。

朝起きたらまずは肩を回してほぐしていきましょう。

背中にある肩甲骨が動くように、後ろから前に10~20回、前から後ろに10~20回、腕を回します。

動かしていなかった筋肉を少しずつ起こしていくように、ゆっくり丁寧に回してあげましょう。

首も一緒に回すと、さらに肩こり軽減が期待できます。

ストレッチを入れると筋肉が温まり血流が良くなるため、肩こりの原因である血行不良なども未然に防ぐことができるでしょう。

朝のストレッチは体を起こし、頭もスッキリしてくるので、寝起きの習慣にすることをおすすめします。

朝のストレッチ方法

1時間に1回程度のストレッチ方法

  1. 肩に力を入れて、両肩を上げます
  2. 10秒間キープして、脱力します
  3. それを3~5回繰り返します

スペースが狭くても出来るストレッチなので、こまめに行いましょう。

身体を緊張状態にしてから脱力することで、血行を良くする目的があります。

肩周りのストレッチをするだけで上半身がスッキリし、目の疲れにも効果的です。

スマホやパソコンを使ったら、1時間に1回休憩を入れてストレッチしてみましょう。

1時間に1回程度のストレッチ方法

お風呂上りのストレッチ方法

胸の前で両手を組んで、ゆっくりと前に突きして、背中を伸ばします。

それをゆっくり上へ持ち上げ、ぐっと肩を伸ばします。

今度は身体の後ろで両手を組んで、肩甲骨を寄せるように腕を突き出します。

これを3~5回繰り返します。

お風呂上りのストレッチ方法

お風呂上りは、身体の血行が良くなっているので、その時にしっかりとストレッチをすることで、肩こりの軽減が期待できます。

肩回りの動きがスムーズになるまで、ストレッチを続けてみてください。

(2)ホットアイマスクを使う

目の疲れや眼精疲労の多くは、目の血行不良から起きることがあります。

目が疲れた時やお風呂上り、寝る前にホットアイマスクを使うことで、目の辺りがじんわり温まるので、全身のリラックスにもつながります。

緊張状態になりやすい肩回りの力も抜けていきやすいのでおすすめです。

ホットアイマスクを使う

ホットアイマスクは使い捨てのものや、電子レンジで温めて繰り返し使えるものもあります。

蒸しタオルでも効果的ですが、目が疲れやすい方は市販のものを購入した方がすぐに使えるので便利でしょう。

目を温める?冷やす?状態に合わせた目のケア方法とは >

(3)眼精疲労・肩こり専用のビタミン剤を飲む

薬局やドラッグストアなどで、眼精疲労と肩こりを緩和させる錠剤などが売っています。

目の疲れや眼精疲労、肩こりに直接アプローチするタイプなので、指定の量を飲むことで症状が和らぐことがあります。

目に良いとされるビタミンや有効成分も多く含まれているので、目の疲れや肩こりなど一時的な改善に期待できます。

目の疲れからくる肩こりが多い方は、持っておいた方が気持ち的にも安心できるでしょう。

(4)目の周りのマッサージを行う

目の周りからこめかみにかけて、視覚に関する神経が通っているので、目の周辺の筋肉のこりには、目の周りのマッサージなども効果的です。

目の周りを温めて血流をよくした後、目の周りを指で押すマッサージをしましょう。

目の周りのマッサージを行う

また、眼球を上→下→右→左と順番にゆっくり動かし、左右に1周ずつぐるりと回す方法を1回3セットずつ行ってください。

終わったあとはゆっくり目を閉じて眼球を休ませましょう。

目の疲れを取る簡単マッサージ法 >

(5)腕のマッサージをする

肩が凝ると自然と肩に手が行きますが、腕をマッサージするのも肩こりを和らげることがあります。

肩と腕の筋肉はつながっているので、腕の筋肉をもみほぐしたり腕の血流をよくすると肩周りの血流も改善され、肩こりが和らいでいくのです。

パソコンの入力作業を続けている方は、腕も疲労しています。

腕は常に下がっていることが多いため、指先から肩に向かってさするだけでも、改善効果が期待できるでしょう。

腕だとパソコンをしながらいつでもできるため、長時間パソコンを見た時には、少し休憩して腕のマッサージをしてみてください。

腕のマッサージをする

まとめ

パソコンやスマホが普及したため、つい長時間見入ってしまうことが増え、肩こりや眼精疲労は現代病とも言えるでしょう。

眼精疲労がある人の50%は肩こりの症状があるといわれています。

普段何気なく見ているパソコンやスマホを操作する時の姿勢に気を付けるだけでも肩こりを軽くすることもできます。

目が疲れそうな時や目を酷使したあとにしっかりと対策をすれば、肩こりは緩和されることが多いです。

毎日の生活の中でひとつずつ改善し、肩こりを和らげるストレッチやマッサージを採り入れてみましょう。

しかし、あまりにも痛みがひどい場合や、痛みが続く場合は通院など、診察を受けることを検討してみてください。

2021.4.15

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