目元の悩みと言えば、どんなことでしょうか?
たるみやまつ毛の長さ、目尻の小じわかもしれません。
そして、年齢とともに変化を感じる目元の悩みのひとつとして、「白目の濁り」が挙げられます。
潤いと透明感があるくっきりとした白目は、とても美しい印象を与えます。
目元の小じわやたるみと同じくらい、ケアに重点を置きたいポイントのひとつです。
目は顔全体の印象を大きく左右します。
メイクでも、多くの方が最も時間をかけるのがアイメイクではないでしょうか。
しかし、せっかくメイクを念入りにしても白目の濁りがあると、若々しい印象からは遠ざかり、疲れた印象を与えてしまうこともあります。
白目の理想の状態は、目の表面が涙で覆われていて、みずみずしく輝いている状態。
そして白目の色がはっきりとした白色だと、とても美しく見えます。
では、なぜ白目の濁りが起こってしまうのでしょうか。
白目の濁りの原因はひとつではなく、色々な要因が重なることで起こります。
ここでは、その原因をひとつずつ紹介します。
ドライアイで日頃から悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ドライアイは、目を守る働きである涙の量が少なくなることで引き起こされます。
加齢のほかにも、長時間のデスクワークやコンタクトレンズの使用、エアコンの使用などが影響します。
目の疲れや充血などの原因になり、白目の濁りにもつながります。
紫外線は、肌や髪だけでなく、目元にも影響を及ぼします。
そして、目は紫外線のダメージを最も多く受ける部位のひとつです。
紫外線を浴びると、目の乾燥や充血、黄ばみなどに繋がります。
また、ブルーライトを長時間浴びることによる目の疲れや充血などの影響も考えられます。
寝る前にブルーライトを浴びることによる、不眠にも注意が必要です。
ブルーライトを発する機器や機械とは?その影響や対策法について >
長時間のパソコンやスマートフォンの使用による、目の疲れ。
血行不良やまばたきの回数が減ることによる目の乾燥などが考えられます。
糖化といえば、肌への影響を想像する方も多いのではないでしょうか。
しかし、糖化は目にも影響を及ぼします。
食事などで過剰に摂取した糖が、身体の中のたんぱく質と結びつくことによって引き起こされます。
糖化による肌への影響は、ハリや弾力を失うことや、シミやくすみなどといった悩みとして表れることです。
そしてそれは目も肌と同様で、黄ばみや充血などの老化のサインとして表れます。
目の周りは、丁寧にクレンジングをしたつもりでも意外にアイメイク汚れが残っている場合があります。
目のキワについた汚れが皮脂線を塞ぎ、皮脂の分泌の減少に繋がります。
皮脂の分泌が減少すると、涙の蒸発やドライアイの原因になるので、目の周りは清潔に保つようにしましょう。
また、コンタクトレンズの洗浄不足に注意して、使用期限を守らずに使用することもやめましょう。
目と肝臓は一見関係ないように思われるかもしれませんが、肝機能の低下も白目の濁りに影響を与えます。
肝臓の働きと言えばアルコール類の解毒が広く知られていますが、そのほかにも栄養素をエネルギーに変える代謝や、胆汁の生成など様々な役割を担っています。
アルコールや喫煙、肥満などによる肝機能の低下は、ニキビやくすみ、目の黄ばみなどの原因にもなるのです。
白目の濁りの原因について紹介してきました。
ここでは、白目の濁りを防ぐためのケア方法を紹介します。
白目の濁りは、身体の内側と外側の両方からのダメージによるものです。
その為、ケア方法も、身体の内側と外側のどちらからもカバーすることが理想的です。
すぐに改善するというわけではなく時間がかかるので、できることから続けていきましょう。
白目の濁りには、サングラスなどで徹底した紫外線対策のケアが必要です。
サングラスを着用する人は年々増えており、色の薄いものや普段使いしやすいデザインなど幅広くあるので、目的や自分にあったものを選ぶようにしましょう。
目は、日焼け止めを塗ることができません。
近年では、飲む日焼け止めのサプリメントも多く販売されています。
サングラスの着用に抵抗のある方は、そういったもので身体の内側から紫外線ケアをしてみるのはいかがでしょうか。
目の周りには細かい毛細血管がたくさんあります。
目の周りを温めることで、 血流が良くなり、充血や目の疲れのケアにもつながります。
濡れタオルをレンジで温めて数分間当てたり、市販の温かいアイマスクなどを使用すると良いでしょう。
仕事の合間などに行うと、視界がクリアになって集中力もアップするかもしれませんよ。
夜、お風呂に浸かっているときや、眠る前のリラックスタイムにもおすすめです。
目の周りの血行促進には、温める以外にもマッサージが有効です。
しかし、目の周りの皮膚は他の部位に比べてとても薄く、摩擦や刺激に弱い特徴があります。
肌を擦らず、骨に沿って優しくツボを押すようにしましょう。
身体の内側からケアをするために、食事で摂る栄養素はとても重要です。
白目の濁りにおすすめの、栄養素を紹介します。
糖化を予防するには、糖の摂りすぎに注意することはもちろん、血糖値の上昇を緩やかにすることが大切です。
食物繊維の多く含まれた根菜やきのこなどの野菜から摂取するようにしましょう。
また、カテキンやポリフェノールを多く含む緑茶やワインもいいとされています。
目には、目の粘膜の健康を保つビタミンAや目の疲れなどに効果的なビタミンB1・B2、また抗酸化作用があり、身体の老化を緩やかにすることが期待できるビタミンEが良いとされています。
ビタミンAやビタミンB1・B2はレバーやうなぎ、緑黄色野菜に多く含まれており、ビタミンEはアーモンドや緑茶などで比較的手軽に摂取することができます。
目の周りの汚れは、クレンジングをした後にもう一度チェックをしてみてください。
濡らした綿棒でやさしく目のキワをなぞるようにして、まつ毛の生え際にしっかりとアイラインを引く方は、特に要注意です。
またコンタクトレンズや、コンタクトケースなども常に清潔に保つようにしてください。
顔の大事な印象の要素である、透明感のある白目。
今まさに白目の濁りが気になっている方も、様々なケアをしても変化が実感できるまでには時間がかかります。
そんな方のために、すぐにできる白目を美しく見せる方法を紹介します。
普段からカラーコンタクトを使っている方は、白目の濁りを美しく見せるために青やネイビーのようなカラーを選択するとよいでしょう。
青色は黄色の補色(=色相が反対の色の組み合わせのこと)です。
目の黄ばみを抑えて、白をはっきり見せる効果が期待できます。
鮮やかな青のカラーコンタクトを使うのは、目立ちすぎて気が引けるという方も多いので、暗めのネイビーや、フチだけ青みがかったタイプを選ぶと自然に見せることができます。
マスカラも、カラーコンタクトと同じように黄色の補色であるネイビーなどを選択すると、黄ばみをおさえて白目が白く美しく見せることができます。
カラーマスカラの中でも、ネイビーは黒に近く、カラーマスカラ初心者の方にも使いやすいカラーです。
色素が薄くて、涼しげな目元を演出できるでしょう。
今回は美しい瞳には欠かせない、白目の濁りに関する原因やケア方法について紹介しました。
目元の印象に関わる白目の濁り。
マスクやメガネをしていても、白目のみずみずしい輝きは、若々しくて美しい印象を与えて、表情も明るく見せます。
白目の濁りには、寝不足や乱れた食生活など、基本的なことも大きく関係します。
日常生活を見直して、ゆっくりと地道にケアをすることが大切です。
今回紹介してきたケア方法は、白目の濁りにはもちろん、続けることで肌や髪のツヤにも良い影響を与えるケアもあるので、できることから試してみてくださいね。
2021.6.4